2014-11-24 解体 引用 自我が不安を解消しようとして行うこころみはたくさんあるが、それらのあらゆるこころみの中でも解体 disintegration はもっとも絶望的で死に物狂いな性質をもったものである。自我は不安に悩むのを避けるために、全力を尽くして、みずからが存在しないようになろうとつとめる。このこころみはある特別に強烈な不安――つまり、ばらばらになって、霧散してしまうという不安をうむのである。 H.スィーガル「メラニー・クライン入門」 メラニー・クライン入門 (現代精神分析双書第II期) 作者:H.スィーガル 発売日: 1977/10/15 メディア: 単行本