明るくない言葉

つらい人生の現実にまつわる言葉など

つらい人生の現実がこんなにも明らかであるのに、ほかの人たちはみなどうしてそんなにたやすく自分に嘘をつけるのだろうと

シゾイドの人はよくいぶかしむ。 「パーソナリティ障害の診断と治療」(ナンシー・マックウィリアムズ)

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

諦めの悪い人間

穴を掘っている 背中に銃を突きつけられて 穴を掘っている 自分が入る穴を掘っている 全くくだらない一生だったな笑えるぜ 頭に来るぜ なんで僕ばかり この人生をバラバラにしちまう勢いで 穴を掘っている 穴を掘っている 穴を掘っている 穴を掘っている ama…

自己崩壊と迫りくる魂の死(昨日の続き)

つまり、自己価値の感覚がおびやかされるために、「劣っている」という意味で、自分を悪いものと感じてしまうのである。こういう体験の激しさは、言うまでもなく、かれ自身の欲求の強さに比例しているが、まさにこの欲求の強さが、自分は悪いものだという感…

情緒的真空地帯

また同時に、子供が母親から拒絶されているのに、母親にむかって自分のリビドー欲求を表現するとしたら、言い換えるなら、自分の中に生れ出ようとしている愛情を表現するとしたら、それもまた危険な行為となる。なぜならそのような行為は、自分のリビドーを…

夜のバス

夜のバスは仄暗く、物悲しい。水中のような空気の密度。 夜のバスはほんとうは生き物。わたしを体内に入れてどこか遠くへ運ぶといい。 暗い草原を抜け荒れ果てた地へ。物言う生命のいない場所へ。 夜のバスはコウコウと鳴く。コウコウ、コウコウ。高い鳴き声…

良きゲームを祈る

「でもね、世の中にはそんな風な理由もない悪意が山とあるんだよ。あたしにも理解できない、あんたにも理解できない。でもそれは確かに存在しているんだ。取り囲まれてるって言ったっていいかもしれないね。」 村上春樹「1973年のピンボール」

「不幸感」と共に生きる

松木 結局、私は年をとるほど生きるのが楽になってきましたね。これは精神分析のおかげだと思っています。 細沢 どういう意味で楽になってきたの? 松木 その「不幸感」というものが、私の日常を支配しなくなったんですね。今でも、何も問題が起こっていない…

わがままな子供

このごろの私は、子供みたいに、きれいなところさえ無い。汚れて、恥ずかしいことばかりだ。くるしみがあるの、悩んでいるの、寂しいの、悲しいのって、それはいったい、なんのことだ。はっきり言ったら、死ぬる。 太宰治「女生徒」

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5億年たったら帰ってくる

白い雲の下に 雀が飛んでいる オレは百億年を ひとりで飛んでいる 深い雪の中に ハトが死んでいる オレは1日に 二千回死んでいる 高橋新吉「白い雲の下に」

ユートピアのパロディー

さあ異臭を放ち来るキミの影を喰い 恐怖のパレードが来るキミの名の下に さあ地を埋めつくすほどキミの影が産む 狂気のパレードが来るキミの名の下に 平沢進「パレード」

完璧な絶望

昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか 村上春樹「風の歌を聴け」(ニーチェの言葉の意訳)