2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧
みんながいう おまえには売らない おまえにはやらない おまえなんかいらない おまえなんか 誰も愛さない 安達哲「さくらの唄」
自分ひとりの部屋を見つけ、また、ひとりでいる時間を作ることは必要であり、同時に困難なことでもあるが、それがすべてではない。それよりもさらに問題なのは、活動している最中に、どうすれば魂を静かにできるか、ということである。 アン・モロウ・リンド…
ホラホラ、これが僕の骨だ、生きてゐた時の苦労にみちたあのけがらはしい肉を破つて、しらじらと雨に洗はれヌックと出た、骨の尖(さき) 中原中也「骨」
神様を見た。昔、神様を見た。神様はピンクの色あせたバラだった。 神様を見てしまったのでわたしはこの世界から逃げられなくなってしまった。それがひどく残念。
破壊的羨望は、こころの栄養となる愛情や真実についての知識をもたらしてくれるよい対象やその対象とのつながりの攻撃・破壊というこころのダイナミクスの源泉です。なぜなら、対象の持つよいものが瞬時に自分のものにならないという欲求不満、またよいもの…
得体の知れないものが私達の体の中にある 岡崎京子「リバーズエッジ」
おいでおいで戻ったよと声かければ小鬼たちは地面からずるりずるりと這い出して来るのだ。一人二人と懸命に出てきてはわたしの足や肩や背中にひたりと張りつき愛しそうに頬ずりをする小鬼たち。魚みたいな瞳でにっこりと笑う。
歩き疲れては 夜空と陸との隙間にもぐりこんで 草に埋もれては寝たのです ところかまわず寝たのです 歩き疲れては 草に埋もれて寝たのです 歩き疲れ 寝たのですが 眠れないのです 高田渡『生活の柄』
学生時代までの私は、観念的に自分が正しくとか、自分を人間として磨いていこうという、ある種の高みへの欲求があったんです。ところが、どう観念的であろうと、弱く、うす汚れた、そしてみじめな現実が目のまえにあるわけです。言葉では言いあらわしがたい…