明るくない言葉

つらい人生の現実にまつわる言葉など

つらい人生の現実がこんなにも明らかであるのに、ほかの人たちはみなどうしてそんなにたやすく自分に嘘をつけるのだろうと

シゾイドの人はよくいぶかしむ。 「パーソナリティ障害の診断と治療」(ナンシー・マックウィリアムズ)

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ぬるりぬるり

小鬼たちはおかえりとわたしを優しく迎えてくれる。小鬼たちはわたしの血肉が好物。あたたかい闇の感触。

解けぬ心

雪は溶けても心は解けない。その解けぬ心を解かしましょう。急に解かしたらわれるといけない。少しずつヴェールをとりましょう。急にとると血うみが出るといけません。少しずつ心のうみを出しましょう。 土居健郎「精神療法と精神分析」

星に願いを

いつからここにいたのか分からないけれど、気が付くとここにいる。2,3センチほどの生ぬるい液体に身を横たえてただただずっと空を見る。空は闇。ただの闇。そこは暗くて無限に広い。遠くに1つだけ星のような明かり。それを見る。じっと見る。そうして疲れ…

それは夢

今望んでいるものを手にして、何の得があろうか。 それは夢、瞬間の出来事、 泡のように消えてしまう束の間の喜びでしかない シェークスピア「ルークリース凌辱」

来世とか

生まれ変わるなら山椒魚が良いなと考える。 巻き上がる砂粒を数えながら過ごしたい。嵐の日は川底から荒れる水面を眺めたい。 水の温度とやわらかい土の感覚。それだけを感じる。 目を閉じて、ゆっくりと動く。

死んだ魚

「近頃僕は頭が変になって大事なものから壊して燃やす詩人の歌は腐った肉の歌あのコの正体骨と皮」 No Lie-Sense「イート・チョコレート・イート」

悲哀の只中の陶酔

境界心性とか、ボーダーレス状態というのは、さまざまな理論による厳密な定義づけや、その間の異同は別として、どの個人の中にも存在するある種の不確定性の謂だと思う。身体と魂、夢と現実、衝動と理性、自己同一性の拡散と固着、感受性と鈍麻性、攻撃性と…

欲張り

結局、苦しんでいる人の多くは、欲張りなんだよね。つまりそれは、諦めてないんですよ。諦めていないというのは、例えば、ちょっといいことがあると、それを続かせようとしたり、予測したりしますから。 藤山直樹「落語の国の精神分析」

ワルツアゲイン

地面が割れて小鬼たちが踊り出す。切り取られた乳首零れ落ちる内臓。よろしければ目玉をどうぞ。

涙が出るよ

ママ ママ とてもつらいよ ママ ママ 涙が出るよ いつでもそばにいてくれた あなたは僕をもうたすけてくれないの あわれな僕はすてられて あなたは僕をもうたすけてくれないの こわい人たちにわらわれる 僕をながめてなぜ平気でいられるの ママ ユニコーン「…

曲はワルツで

足元にはいつもぽっかりと空いた穴がある。暗くて深い穴がある。ともするとそこから子鬼たちがやってきてわたしの周りを踊りだす。たのしそうに踊りだす。