2014-06-01 最大の悲劇 引用 自分の愛が破壊的に感じられることこそ、分裂的人物の最大の悲劇である。このように、自分の愛がきわめて破壊的なものに感じられるからこそ、分裂的な人は、外的現実の対象にリビドーを振り向けることに大きな困難を覚えるのである。かれは愛することを恐れるあまり、自分と対象の間に障壁を設けてしまう。かれはとかく対象を一定の距離に保つとともに、対象から自分を隔てておこうとする。かれは対象を拒絶すると同時に対象からリビドーを引き払ってしまう。 フェアバーン「精神病と精神神経症の修正された精神病理学」